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成分・サプリ

ウロリチンAとは|人の試験と作れる人の割合、商品の量と値段

ウロリチンAはザクロなどのエラグ酸から腸内細菌が作る物質です。海外の主な試験は1日500〜1,000mg、国内の商品は10mgが中心で量が50倍以上違います。試験の中身、作れる人の割合、資金の出どころ、値段を一次資料で比べます。

結論

ウロリチンAは、ザクロやベリー類、クルミに含まれるエラグ酸などから腸内細菌が作る物質です。作れる人の割合は調べ方で変わり、日本の157人の事前検査では、尿から検出されなかった人が73人(約46%)でした。人の試験は1日500〜1,000mgを4週間〜4か月とるものが中心で、筋持久力や脚の筋力の一部に差が出た一方、中高年と高齢者の筋肉の試験2本は主要な項目でプラセボと差がつかず、2026年のまとめの解析でも6分間歩行の差ははっきりしませんでした。試験の多くは原料を作る会社が資金を出しています。国内で公式の値を確かめられた商品は1日10mgが中心で、海外の主な試験の50〜100分の1の量です。

この記事の基準日: 2026年11月6日。人の試験の論文と試験の登録(ClinicalTrials.gov)、米国食品医薬品局(FDA)の文書、原料メーカーの研究者の総説、各販売元と検査会社の公式ページを読んで書きました。医師の監修は受けていません。

ウロリチンAとは何か

ウロリチンAは、ザクロ、イチゴやラズベリーなどのベリー類、クルミ、ペカンなどに含まれるエラジタンニン(ポリフェノールの一種)やエラグ酸を、腸内細菌が分解して作る物質です。食品にそのまま入っている成分というより、食べた後に腸の中でできる代謝物(体の中で形が変わってできた物質)です。ウロリチンには B やイソウロリチン A などの種類があり、サプリで話題になるのは A です。

注目を集めたのは、マイトファジーを促すという報告が2016年に出てからです。マイトファジーは、細胞の中でエネルギーを作るミトコンドリアのうち、傷んだものを分解して入れ替える働きで、オートファジー(細胞が自分の中身を分解して作り直す仕組み)の一種です。動物のモデルでは、ウロリチンAでマイトファジーが促され、筋肉の状態が良くなったと報告されています。ただし、動物の結果が人で同じとは限りません。オートファジーそのものの研究はオートファジーの記事にまとめました。

原料には作り方の違う2つの系統があります。海外の試験の多くで使われた「Mitopure」はスイスの Amazentis の原料で、FDA に出された文書によると化学的に合成し、ウロリチンAが97%以上のものです。国内の商品の原材料に並ぶ「ザクロ抽出発酵物」は、ダイセルがエラグ酸から微生物の発酵で作る原料(商品名ウロリッチ)で、ウロリチンAを10%含む粉末です。UHA味覚糖は自社の商品でダイセル製のこの原料を使っていると書いています。

ウロリチンAを腸内で作れる人はどれくらいいるのか

販売元のページには、作れるのは全体の53%だけという説明があります。元の数字をたどり、海外の報告と並べました。割合は、どう調べ、何を「作れる」と呼ぶかで大きく変わります。

調査対象どう調べたか結果
日本(Nishimoto ら、2023年。卯川ら、2023年の総説)血管の試験の事前検査を受けた157人(男性95人・女性62人)市販のザクロ種子抽出物を食べた翌朝の尿のウロリチンAを測った検出されない73人、少ない14人、作る70人。総説は「作れる人は約53%」と記載
Singh ら、2022年(Amazentis の資金)18〜80歳の100人(女性68人)ふだんの状態の血液と、240mLのザクロジュースを飲んだ後の血液を測ったふだんの状態で検出されたのは12%。ジュースの24時間後に100 ng/mL以上だったのは約40%で、残りの60%は作らないか少なかった
白人の集団(García-Villalba ら、2022年の総説)5〜90歳の839人作るウロリチンの種類で3つの型に分けた作らない型は約10%で、年齢でほぼ変わらない。A だけを作る型は子どものころの85%から大人で55%に下がり、A に加えて B なども作る型は15%から45%に増える

出典: 各論文(下の出典の一覧)。2026年11月6日に確かめました。

日本の「約53%」は、ダイセルの研究者の総説にある数字で、UHA味覚糖のページもこの総説を出典に挙げています。もとは血管の試験に入る人を選ぶための事前検査でした。157人のうち少しでも検出された84人を「作れる」と数えると約53.5%になり、論文で「作る」に分類された70人だけなら約45%です(割合は当サイトの計算)。

この157人は日本人全体から無作為に選んだ人ではなく、年齢の内訳も論文の本文に見当たりません。1回食べた翌朝の尿だけを見た結果なので、日本人全体の割合としては慎重に読む必要があります。「作らない人」が欧州の報告で約10%、スペインと中国の健康な集団でも約10%(Iglesias-Aguirre ら、2023年)、日本の事前検査で約46%という差も、判定の基準が違うため、そのまま国の差とは言えません。

作るのに関わる菌としては Gordonibacter(ゴードニバクター)属が挙げられ、ザクロやクルミなどをとるとこの菌が増えることがあるという記述もあります(García-Villalba ら)。ただ、日本の試験の便の解析ではこの菌はほとんど検出されず、著者は測るのに別の方法(qPCR)が要るとしています。一般の腸内フローラ検査の菌の一覧から、ウロリチンAを作れるかを読み取るのは難しいと考えられます。

ザクロやクルミを食べれば同じなのか

Amazentis が資金を出した100人の試験(Singh ら、2022年)では、同じ人が240mLのザクロジュース1杯と、ウロリチンA 500mgのサプリを別々の時期にとり、血液の中の量を比べました。24時間の血中の総量はサプリのほうが6倍以上多くなりました。参加者も試験をする側も何をとったか分かっている試験で、著者には試験した製品を作る会社の社員が入っています。

これはジュース1杯と500mgの比較で、体の働きが変わったかを見た試験ではありません。国内の商品の量である10mgと食品を比べた試験は、今回の調べでは見つかりませんでした。また、この結果は、ザクロやクルミを食べることに意味がないと示すものでもありません。

人の試験で何が変わり、何が変わらなかったのか

試験は量で2つに分かれます。海外を中心に行われた1日250〜1,000mgの試験と、日本で行われた1日10〜50mgの試験です。プラセボは、見た目が同じで有効成分の入っていない偽の食品のことです。

1日250〜1,000mgの試験

試験(発表年)対象1日の量・期間変わったこと変わらなかったこと・注意資金など
Andreux ら(2019年、Nature Metabolism)健康で運動習慣の少ない高齢者60人(登録の条件は61〜85歳)1回だけ250〜2,000mg(24人)。250・500・1,000mgを28日間(36人)500mgと1,000mgで、血液のアシルカルニチン(脂肪の燃焼に関わる物質)と筋肉のミトコンドリアに関わる遺伝子の働きが変化主な目的は安全性の確認。筋力や歩く距離は登録された項目に入っていない登録のスポンサーは Amazentis
Liu ら(2022年、JAMA Network Open)米国シアトルの65〜90歳の66人(各33人)。女性76%、全員白人1,000mg・4か月2か月時点の筋持久力(疲れるまでの収縮回数の増え方)が手の筋肉で95.3回対11.6回、脚の筋肉で41.4回対5.7回。アシルカルニチンとセラミド(脂質の一種)が低下主要な項目の6分間歩行(60.8m増対42.5m増)と手の筋肉のATP産生は差なし。4か月時点の筋持久力も群の差なし。複数の項目を見る統計の補正はしていないAmazentis
Singh ら(2022年、Cell Reports Medicine)カナダの40〜64歳で過体重、運動習慣の少ない健康な88人500mg・1,000mg・4か月太ももの裏の筋力が500mgで12%増、1,000mgで9.8%増(プラセボは9.8%減)。膝を曲げる最大の力が約10.5%増。炎症の指標 CRP は1,000mgで低下主要な項目の最大パワー出力は差なし。6分間歩行(p=0.098)と最大酸素摂取量(p=0.058)もプラセボとの差は確かでなく、握力も差なしAmazentis。著者の多くが同社の社員や役員、諮問委員
Denk ら(2025年、Nature Aging)ドイツの45〜70歳の健康な50人(各25人)1,000mg・28日まだ病原体などに出会っていない状態に近い CD8 T細胞(免疫細胞の一種)の割合が0.50ポイント増、この細胞の脂肪を使う力が14.72ポイント増。NK細胞の一部が増え、大腸菌を取り込む力が上がった血液の単核球に占める T細胞全体の割合、ミトコンドリアの量と膜電位は変わらず。IL-6・TNF・IL-1β(炎症に関わる物質)は有意な差なし。感染症やワクチンの反応は調べていないAmazentis(製品と資金)。公的な助成も記載
Whitfield ら(2025年、Sports Medicine)競技歴のある男性長距離ランナー42人(平均27歳)1,000mg・4週間(高地の合宿)運動後の筋肉の損傷の指標 CK が低下。3,000m走の後のきつさの感じ方が低下3,000m走の記録と最大酸素摂取量(p=0.138)はプラセボと差なし。ミトコンドリアの働きも変わらずAmazentis と大学
Zhao ら(2024年、JISSN)筋力トレーニングをする男性アスリート20人1g・8週間太ももの前の筋力が43.5Nm増(p=0.048)、ベンチプレスの限界までの回数が2回増(p=0.011)ベンチプレスとスクワットの1回の最大重量は差なし中国・江蘇省の教育計画の助成
Monsalve Acevedo ら(2025年、Frontiers in Nutrition)男性のサッカー選手20人(平均17.5歳)。小さな予備の試験1,000mg・6週間持久走のテストの距離が239m増(p=0.048)、垂直跳びが3.33cm増(p=0.020)短距離走の速さとジャンプの最大パワーは差なし試験品は Mitopure(Timeline Nutrition)。著者2人への助成は Memphasys で、著者の1人は同社の顧問。著者の1人が Timeline Nutrition から学会の旅費。両社とも試験の設計や解析には関わっていないと記載

出典: 各論文、試験の登録、FDA に出された GRAS 通知(下の出典の一覧)。2026年11月6日に本文と抄録で確かめました。

読むときの要点は3つです。1つ目は、年齢の高い人の筋肉の試験(Liu と Singh)が、どちらも最初に決めた主要な項目で差がつかなかったことです。筋持久力や脚の筋力の差は、その次の項目で見られたものです。Liu の試験では6分間歩行が両方の群で伸びており、著者は参加したこと自体で活動量が増えた可能性を挙げています。

2つ目は、まとめの解析の結果です。2026年の解析(Dao ら)は5件236人の試験を集めましたが、合計して計算できたのは2件の6分間歩行だけでした。差は17.03m(95%信頼区間 −5.33〜39.40m、p=0.135)で統計的にははっきりせず、証拠の確実性は「低い」とされました。筋力や持久力の結果は、再現された効果ではなく探索的な兆しという位置づけで、より大きく長い試験が必要と結論しています。

3つ目は、免疫の試験の範囲です。この試験が見たのは4週間の血液の細胞の変化で、かぜや感染症が減るかは調べていません。著者も、量を比べていないこと、長い追跡がないことを限界に挙げています。

日本で行われた1日10〜50mgの試験

試験(発表年)対象1日の量・期間変わったこと変わらなかったこと・注意
Nishimoto ら(2023年、Frontiers in Nutrition)。資金はダイセル40〜65歳で血管の働きの指標 FMD(血流が増えたときの血管の広がり方)が低めの、ウロリチンAを作らないか少ない36人(完了35人)10mg・50mg・12週間50mgで腸内細菌の多様性の指標の一つが増えた。10mgの8週時点で FMD が上がる傾向(p=0.078)主要な項目の FMD と血圧に有意な改善なし。8週の傾向は、複数の群と時点を考慮していないと著者が明記。50mgはどの時点でも差なし。菌の属の変化は統計の補正をすると残らなかった。1群約12人
前田ら(2023年、薬理と治療)。著者にダイセルの研究者健康な男女32人10mg・12週間指先の毛細血管の長さ(p=0.048)と濁り(p=0.028)でプラセボと差原著は開けず、ダイセルの研究者の総説で確かめた。毛細血管の見た目の指標で、病気が減るかは見ていない

出典: Nishimoto ら(Europe PMC 収録の本文)、卯川ら(日本栄養・食糧学会誌、2023年)。2026年11月6日に確かめました。

UHA味覚糖のページは、健常な日本人女性が10mgを12週間とった試験で、肌のハリ・シワ・シミのすべての項目で有効と確認されたと説明し、雑誌『診療と新薬』2024年の論文を挙げています。この論文は本文を開けず、人数や比べた相手を確かめられなかったため、表に入れていません。

試験の資金は誰が出しているのか

上の2つの表の9件のうち6件は、使った原料を作る会社が資金を出しています(Amazentis が5件、ダイセルが1件)。会社がどこまで関わったかは、論文によって書き方が違います。

  • Liu ら: Amazentis が試験の設計、実施、データの解析、原稿の作成と承認、投稿の判断に関わったと書かれています。著者の一部は同社の社員、役員、株主です。
  • Singh ら: Amazentis の資金で、著者の多くが同社の社員、取締役、科学諮問委員です。
  • Denk ら: 大学の研究者が主導した試験ですが、Amazentis が製品と資金を出し、試験の設計に加わりました。データの収集と解析、出版の判断には関わっていないと書かれています。著者には同社の社員と社長が入り、著者の1人は同社から相談料を受けています。公的な助成(欧州研究会議など)も記載されています。
  • Nishimoto ら: ダイセルが資金を出し、研究の設計と原稿の議論に関わりました。著者に同社の社員が入っています。

資金の出どころだけで結果が誤りとは言えません。主要な項目で差がつかなかった結果も、そのまま公表されています。ただ、原料の会社と関係のない研究者が筋肉や免疫の結果を確かめた大きな試験は、今回の調べでは見つかりませんでした。その一つになりそうなのが米国国立老化研究所(NIA)の試験で、55歳以上の180人(予定)に1日1gを8週間とってもらい、インスリンの分泌を調べます。2026年11月時点で募集中で、主要な項目の完了は2027年3月の予定です。

ウロリチンAの安全性はどこまで確かめられているか

FDA の GRAS 通知は「承認」ではない

GRAS(一般に安全と認められる)は、米国の食品の成分の仕組みです。Amazentis は2018年6月に、自社が頼んだ専門家の委員会の結論として「GRAS である」と FDA に通知し(GRN 791)、FDA は同年12月に「今のところ質問はない」と回答しました。回答の手紙には、GRAS であると FDA が確認したものではないとも書かれています。

通知の対象は化学合成した97%以上の原料で、プロテイン飲料、置き換え飲料、オートミール、バー、ヨーグルト飲料には1食500mgまで、ギリシャヨーグルトなどには1食1,000mgまで加える使い方です。通知の添え状は40歳以上の人を想定しています。国内の商品に使われている発酵原料を評価した文書ではありません。

動物の試験

ラットに90日間与えた試験では、餌の5%(雄で体重1kgあたり1日3,451mg、雌で3,826mg)という試した中で一番多い量でも悪い影響は見られず、遺伝毒性(遺伝子を傷つける性質)もないとされました(Heilman ら、2017年。著者に Amazentis の関係者を含む)。動物の結果が人で同じとは限りません。

人の試験の有害事象

  • Andreux ら: 28日間の36人で軽い有害事象が15人に31件。多くは筋肉の組織を取る検査に関係するもので、重いものはなく、ウロリチンAとの関係があるとされたものもありませんでした。
  • Liu ら: 有害事象はウロリチンA群18件、プラセボ群15件で、重いものはなし。
  • Singh ら: プラセボ群42件(17人)、500mg群24件(13人)、1,000mg群36件(15人)。多くは筋肉の組織を取る検査に関係するものでした。
  • Denk ら: ウロリチンA群4件、プラセボ群5件。
  • 日本の試験: 10mgと50mgを12週間とって、診察と血液検査で問題となる症状はなかったと総説に書かれています。

いずれも人数が少なく、長くても4か月の結果です。何年もとった時の安全性は分かりません。

細胞の実験でのエストロゲンに似た働き

2022年の総説によると、腸の中の遊離した形のウロリチンは、細胞の実験などでエストロゲン受容体に働きかけ、エストロゲンに似た働きと抑える働きの両方を示しました。一方、血液を流れている形のウロリチンでは、この働きは見られなかったとされています。同じ総説は、多くの細胞の実験が体の中とは違う濃度や形で行われていると指摘しています。人で同じことが起きるかは分かっていません。

表示どおり入っているか

シンガポール国立大学などの研究チームの2024年の報告(Sandalova ら)は、NMNと一緒にウロリチンAの5製品の中身を測りました。表示がある製品の差は、−15.5%から+28.6%でした。表示との差が10%以内だったのは2製品です。どの国の商品かは書かれておらず、日本の商品に同じことが言えるとは限りません。NMNの結果はNMNサプリの比較に書いています。

国内の商品は1日何mgで、1mgいくらか

公式ページを開いて、価格・1日の目安量・ウロリチンAの量を書き写し、1日あたりと1mgあたりの値段を計算しました。値段は税込で、送料は入れていません。取得日はすべて2026年11月6日です。

商品(販売元)1日の目安1日のウロリチンA価格(税込)1日あたり1mgあたり公式ページの表示
オートファG ウロリチン(フラコラ)2粒10mg5,556円(60粒・約30日分)約185円約18.5円ザクロ抽出発酵物粉末が主な原料。定期の価格はページに表示なし。届出の記載なし
オートファジー習慣プラチナム(UHA味覚糖)2粒10mg12,960円(60粒・30日分)。定期は初回6,480円、2回目以降11,000円432円(定期2回目以降は約367円)43.2円(定期2回目以降は約36.7円)レスベラトロール38mg・コエンザイムQ10 100mg も含む。届出の記載なし
ウロリア(FINE JAPAN)1〜3粒3.34〜10mg(配合量の表示)12,960円(90粒)3粒で432円約43.2円(3粒を10mgと読んだ計算)ザクロエキス・ザクロ種子エキス末も含む。栄養成分の表にウロリチンAの欄はなし。届出の記載なし
ウロリチン de オートファジー(PEJ)3粒記載なし9,720円(90粒・約30日分)324円計算できずみかん混合発酵茶・ブドウ種子エキス末も含む。届出の記載なし

出典: 各社の公式ページ(フラコラ公式オンラインショップ、UHA味覚糖公式オンラインストア、FINE JAPAN のショップ、PEJ の商品ページ)。2026年11月6日に確かめた値です。1日あたりは価格を日数で、1mgあたりは価格を「1日の量×日数」で割った当サイトの計算で、1mgあたりは小数第2位を四捨五入しました。価格は変わることがあります。

1mgあたりの値段は約18.5円から約43.2円まで、2倍以上の開きがありました。ただ、UHA味覚糖や FINE JAPAN の商品にはほかの成分も入っているため、1mgあたりの値段だけで良し悪しは決まりません。レスベラトロールの人の試験はレスベラトロールの記事にまとめています。

より大きな違いは量です。国内の商品の10mgは、海外の主な試験の500mgの50分の1、1,000mgの100分の1です。10mgは、ダイセルの原料のページにある推奨の摂取量(原料100mg、ウロリチンAとして10mg)と同じ数字です。比べるための計算ですが、1mgあたり約18.5円の商品で500mg分をそろえると1日約9,260円になります。目安量を超えてとることを勧めるものではありません。

このため、500〜1,000mgの試験の結果を10mgの商品にそのまま当てはめることはできません。10mgと500mg以上を同じ条件で比べた試験は、今回の調べでは見つかりませんでした。10mgの商品の根拠になるのは上の日本の試験で、人数はいずれも少なく、血管の主要な項目では差が確かめられていません。

UHA味覚糖とフラコラのページには、日本オートファジーコンソーシアムの認証の説明があります。説明の内容は、規格の基準に合う原料を含むことで、その商品を飲んだ人の試験を示すものではありません。今回開いた4つのページに機能性表示食品の届出番号の記載はありませんでした。消費者庁の検索は今回確かめていません。海外から発送される商品は、公式ページを開けなかったものがあり、表に入れていません。サプリ全体の比べ方は「若返り」をうたうサプリに人の試験はあるかをご覧ください。

尿の検査で自分が作れるかは分かるのか

尿の中のウロリチンAを測る郵送の検査キットが売られています。公式ページで確かめられた範囲を並べます。

検査(会社)調べるもの価格(税込)公式ページの記載
リペアチェック(カラダのものさし・ヘルスケアシステムズ)ウロリチンA4,400円(公式ページの参考価格)商品ページに検体の記載はなく、尿で測ることはダイセルの研究者の総説で確かめた。よくある質問では、サービスは病気の発見や診断が目的ではないと説明
エクウロ博士(Dr.ヘルスケアラボ)イソフラボンのスコア、エクオールの量、ウロリチンAの量5,980円自宅で尿をとって郵送。3つの結果から「インナー美容年齢」を出す。疾病の診断、治療、予防を目的としたものではないと記載

出典: カラダのものさしの検査項目一覧・商品ページ・よくある質問、Dr.ヘルスケアラボオンラインショップの商品ページ、卯川ら(2023年)。2026年11月6日に確かめた値です。

検査で分かるのは、尿をとった時に出ていた量です。日本の事前検査は、ザクロ種子の抽出物を食べた翌朝の尿で判定しています。リペアチェックで前の日に何を食べるかの決まりは、公式ページで確かめられませんでした。ふだんエラグ酸を含む食品をとっていない人の結果をどう読むかは、会社の説明を確かめる必要があります。

結果が「作れない」でも、健康に問題があることを示すものではありません。作れる人と作れない人で病気の起こり方を比べ、ウロリチンAをとるかどうかを決めるのに役立つと確かめた試験は、今回の調べでは見つかりませんでした。UHA味覚糖のページは腸内細菌の変化で作る量が変わるとしており、白人の集団でも年齢で型の割合が変わると報告されています。1回の結果がいつまでも当てはまるとは限りません。

まだ分かっていないこと

  • 1日10mgで、500〜1,000mgの試験と同じことが起きるか。量を同じ条件で比べた試験は見つかっていません。
  • 4か月より長くとった時の安全性と、効果が続くか。
  • 病気になる人が減るか、長生きにつながるか。今回読んだ試験が測ったのは筋力、血液の値、細胞の割合などで、病気になった人の数や寿命ではありません。
  • 筋力や筋持久力の差が、別の試験でも同じように出るか。主要な項目にした試験の結果は、今回読んだ範囲ではありません。
  • 免疫の細胞の変化が、感染症やワクチンの反応の違いにつながるか。
  • 日本人全体でどれくらいの人が作れるか。無作為に選んだ集団の調査は、今回見つかりませんでした。
  • 薬との飲み合わせ、妊娠中や授乳中、子どもでの安全性。人で調べた試験は、今回見つかりませんでした。
  • 原料の会社と関係のない研究者による、大きな試験の結果。

注意

持病がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中・授乳中の人は、ウロリチンAのサプリをとる前に医師に相談してください。国内の商品のページにも、通院中や治療中、妊娠・授乳中の人は医師に相談するよう書かれています。ザクロ抽出発酵物の原料に大豆を含むと書かれている商品もあるため、食物アレルギーのある人は原材料を確かめてください。目安量を超えてとらず、体に合わないと感じたらやめて医師に相談してください。この記事と尿の検査は、診断や治療の代わりになりません。

出典

よくある質問

ウロリチンAとは何ですか?

ザクロ、ベリー類、クルミなどに含まれるエラジタンニンやエラグ酸を、腸内細菌が分解して作る物質です。傷んだミトコンドリアを分解して入れ替えるマイトファジーという働きを促すという報告から注目されました。この報告の多くは動物や細胞の結果で、人で同じとは限りません。

ウロリチンAは日本人の半分しか作れないのですか?

よく見る「53%」は、血管の試験の事前検査を受けた日本の157人の結果です。ザクロ種子の抽出物を食べた翌朝の尿で、検出されなかった人が73人でした。「作る」に分類された70人だけなら約45%です。無作為に選んだ集団の調査ではなく、判定の基準も海外の報告と違うため、日本人全体の割合と言い切ることはできません。

ウロリチンAは人で効果が確かめられていますか?

1日500〜1,000mgの試験で、筋持久力や脚の筋力の一部、血液の指標、免疫の細胞の割合に差が報告されています。一方、中高年と高齢者の筋肉の試験2本は主要な項目でプラセボと差がなく、2026年のまとめの解析でも6分間歩行の差ははっきりしませんでした。多くは人数が100人に満たず、期間は4か月までで、原料を作る会社が資金を出した試験が中心です。病気が減るか、長生きにつながるかは調べられていません。

ウロリチンAに副作用はありますか?

有害事象の数を確かめられた試験では、1日1,000mgまでを4か月までとって、ウロリチンAが原因とされた重い有害事象は報告されていません。ただし人数が少なく、何年もとった時の安全性は分かりません。薬との飲み合わせ、妊娠中や授乳中、子どもでの安全性を人で調べた試験も見つかりませんでした。持病がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中や授乳中の人は、とる前に医師に相談してください。

国内のウロリチンAサプリは試験と同じ量ですか?

同じではありません。2026年11月に公式ページで確かめた国内の商品は1日10mgが中心で、海外の主な試験の500〜1,000mgの50〜100分の1です。10mgの試験は日本で行われた小さなものがあり、血管の主要な項目では差が確かめられていません。海外の試験の結果を10mgの商品にそのまま当てはめることはできません。

サプリを比べるなら

含有量・1mgあたりの値段・届出の有無で比べた表は、NMNサプリの比較の記事にあります。

NMNサプリの比較を見る